「横田でGo」を語ろう

「横田でGo」を語ろう

Clock Icon2018.11.19

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初めての方、初めまして。そうでもない方、お久しぶりです。

タケダノです。

理系ですが非クラウドエンジニアです。

 

「横田でGo」プロジェクト(シーズン2)では、半田付けとか、センサの組み付けとか、システム側ではなく、ハードウェア側のお手伝いをさせて頂きました。

このプロジェクトというか、このシステムの考え方が素晴らしいな、というところを幾つか、自社とAWSサービスについて、プロジェクトで飛び交う言葉を使いながら非クラウドエンジニアの視点で横Go愛を語ってみようかと思います。

 

と、その前に、「横田でGo」を知らない方のためにざっくり説明すると以下の通りです。

・社長がAmazon Goを視察に行った。

・感銘を受けて、社内独自の視点で模倣するシーズン1を開始した。

・3週間で動作するシステムを構築した。

・日本経済新聞(日経MJ)で取り上げて頂いた。

 

具体的な機能としては次のようになります。

・チェックインは、iPadにスマホの2次元バーコードをかざす。

・棚にある商品をいくつか取る。(購入)

・このとき同じ棚であれば商品を戻しても良い。(返品)

・店舗エリアから出るとスマホにレシートが届く。

 

お客様は有人レジに並ぶ必要もなく、セルフレジで自分がバーコードを読み取る必要もなく、つまり、レジで精算をする必要が無いのでレジレスシステムですね。

 

ここまでがシーズン1です。

シーズン1からシーズン2への変更点は、ハードウェアについてはセンサを幾つか減らしたり、変更したり、3週間の突貫から、耐用性のある物になりました。

ソフトウェア側も、チェックインから、商品のピックアップ、退店など、より滑らかな流れを実現するように改良し、さらに実際に店舗エリアで起こっていることを表示する機能が実装されました。

(同時に機械学習も進めていますが、こちらは「じょんすみす」さんや、「yoshim」さんのブログをご参照ください。)

 

というのが表側で見えていること、

 

凄いことその1 IoT:Internet of Thingsとビッグデータの可能性

IoTという言葉が登場して20年近くが経とうとしています。全ての物がインターネットに繋がるとか、フリー百科事典などでもユビキタス(死語?)に絡めて記事が掲載されています。とは言え、自宅の冷蔵庫や洗濯機がインターネットに繋がったり、自分の子供の居場所が送られたりしても、それほど問題を解決するようなイメージがありませんでした。

 

ですが、この「横田でGo」プロジェクトでは、ひたすらセンサ情報をAWSのDynamoDBに送って、お客様が退店したら、データベース情報を処理して誰が何を購入したのかという結論を導き出します。必要なデータであれば処理後に、さらにデータベースに保存していくことが出来ます。これデータの活用方法次第でやれることが大幅に広がります。

 

例えば、棚から商品を手に取って、購入せず戻すだけで、購入を迷ったのか、間違えやすいデザインだったのか、次に繋がる情報が推測されます。

双方向性があるので、行動パターンが見えてくるとスマホと連動すれば、何がどこにあるとか、何が特売かなど店内情報も活用出来ます。例えば、そろそろ「洗剤が切れる頃ではありませんか?」なんてリマインドをしてもらえるだけでなく、「洗剤が切れるのは1週間先の予定ですが、本日が特売日です」なんてメッセージが出てくると嬉しいですね

店舗は店舗で、補充のタイミングで空っぽになった人気商品を推し量るだけでなく時間が分かるので、店頭在庫の補充だけでなく、仕入れ数量の管理などもさらに効率的にできるのではないでしょうか。将来がとても楽しみです。

 

なお、IoTで言うと、通信回線を乗っ取って操作されるなんてSFやマンガではありそうなことがAWS IoTを使って安全な通信を確立しているそうです。

 

凄いことその2サーバーレス

サーバーレスってことは、バレーボールで言うと知らない間にプレーが始まっているし、ビールで言うと缶しか出てこない。・・・そんなことはない。

 

改めて凄いこと2 サーバーレス:Lambda

サーバーが無いので、サーバーの管理をしなくて良いというメリットがあります。少し具体的にいうと、通信量を見ながら負荷予測をしなくても良いし、メンテナンスも不要です。

これを実現しているのが、Lambdaで、つまり関数処理をしているため、長時間処理には不向きということはありますが、反面、今回の「横田でGo」のようなトライアルテストでは抜群の効果を発揮します。

必要なときに、必要な分だけを体現していますね。別の勉強会で聞いた「サーバーレスはクラウドネイティブ世代の使い方です」というのが印象的でした。

 

凄いこと3 北海道と東京のメンバーのやりとりが自然に遠隔操作

プロジェクトメンバーの多くは北海道メンバー。お手伝いを始めて初めの頃は、不明な点をハングアウトでフォローして頂き、そうでないときも随時チャットでフォローして頂きました。働き方の多様性を、みんなが率先して活用している感が満載です。

Backlogなどのツールをあまり使って来なかったので、慣れるのに少し時間が掛かったり戸惑ったりしていますが、それはそれとして会社全体に文化として浸透しています。

ワタクシ的には、フォークとナイフから箸を使うのに時間が掛かっている感じですが、溶け込むためには文化の共有が大事だと思っていて、その点でもお手伝い出来たのは良いかなと思っております。

 

以上、ワタクシの「横田でGo」愛は伝わりましたでしょうか。

 

ダダ漏れの愛を享受、もしくは、AWSの活用相談については是非クラスメソッドへご連絡ください。

担当者が誠意を持って対応をさせていただきます。

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